美食の国としても知られるベルギー。スイーツも、ワッフルやチョコレートなどが有名ですね。
しかし、美食の国だけに、まだまだ知られていないベルギーのお菓子はいろいろあります。同じワッフルでも地方によって、微妙に異なるとか……。ベルギーのおいしいお菓子をご紹介します。
ベルギーワッフルは北と南で違う?
ブリュッセルのある北と、リエージュのある南のワロン地方とで、食文化が微妙に違います。そのため、同じワッフルでも味や作り方に、地方色の出ることがあります。冬になると焼き立てアツアツのワッフルを食べるのがベルギーっ子のお楽しみですが、どうやら大きく分けて2種類あるようです。
ブリュッセルは長方形で、リエージュは丸い
ブリュッセル風ワッフルは、大きめの長方形で生地があまり甘くありません。そのため、上から生クリームやチョコレートソースなど、好みのトッピングをしてナイフとフォークで食べるのが一般的。サクサクの生地とトッピングのコンビネーションが最高です。
リエージュ風ワッフルは丸くて小さめ、手に持ちやすい大きさです。生地自体にしっかり甘みがあるので、トッピングの必要もなくそのままパクパクと食べられます。街の屋台でアツアツを買えば、寒い冬の散歩のお供にぴったりです。
クリスマスの風物詩。なんとパンに塗る人も!?
12月6日、聖ニコラの日にちなんだお菓子「スペキュロス」は、ベルギーのクリスマスを感じさせるクッキーです。シナモンやカルダモンなどのスパイスを練り込んだ生地は、香りがよく、サクサクとした食感です。今ではクリスマスだけでなく、1年中食べられています。
ベルギー人の大好きな味で、なんとこのクッキー味のスプレットまであるそうです。こんがり焼いたトーストにこのスプレットをつけて食べれば、サクサクした食感と香り立つスパイスで、いつでもクリスマス気分が味わえそうです。
ベルギーでも“お米”のお菓子!?
日本のおはぎ、イギリスのライスプディングのように、世界にはお米を使ったスイーツがいくつかあります。しかし、それがタルトにまでなっているとご存知の方は、少ないのでは?
「タルト・オ・リ」は南のワロン地方で古くから作られている、お米のタルトです。
ミルクと砂糖で甘くやわらかく煮たお米が、タルトのフィリングになっています。芯がなくなるまで火を通したものから、お米のツブツブ感がしっかりと残ったものまで、バリエーションはさまざまです。焼き立てもよりも、冷たく冷やして食べたほうがおいしいようですよ。
“鼻”という名前のお菓子
ベルギーは北と南で使われている言葉が異なります。主に、北はフラマン語、南はフランス語で、文化圏の違いは言葉にも表れています。「ギュベルドン」は、北のフラマン語で“鼻”という意味のお菓子です。ちょうど人間の鼻と同じような、形と大きさをしています。
砂糖とフランボワーズにアラビアゴムという、この地方で昔から使われていた食材で作られています。ゴムと言う名前の通り、噛むとグミのような弾力のある食感で、その後、フランボワーズの甘酸っぱい味が広がります。日本ではほとんど見ることのないこのお菓子、ベルギー旅行で見つけたらマスト・バイです!
食べに行く?お菓子の宝庫ベルギー
美食の国だけあって、お菓子の世界にも奥深いものがあります。昔ながらの伝統が色濃く残るお菓子の数々。ベルギーの人たちがお菓子を愛する気持ちが伝わります。
今度の旅は、ベルギーの知られざるスイーツめぐりなどはいかがでしょうか?
参考: