お正月に食べる料理と言えば「おせち料理」。その起源は古く、日本で稲作が始まった弥生時代にまでさかのぼると言われています。自然の恵みに感謝し、神様に備えたものを節供と言いますが、それを調理したものがおせち料理の始まりというわけです。
江戸時代には庶民にまで広がり、「腰が曲がるまで長生きするようにエビ」「将来の見通しが良いようにレンコン」「出世できるようにぶり」など、ごろ合わせの食材が多くなり、現在私たちがよく知るおせち料理の形になったと言われています。
しかし、最近ではそういった縁起担ぎよりも、おいしいものや好きなものを食べたいという要望が多く、「洋風おせち」や「中華おせち」などの自由なおせち料理が人気を集め、さらには、「スイーツおせち」と言ったものも出てきています。
有名ホテルをはじめ、洋菓子屋、和菓子屋などからもアイデアに富んだものがたくさん販売されています。
スイーツおせちも手作りで!
スイーツおせちには興味があるけれど、本格的なものを購入するのはなかなか……という方は、是非手作りしてみてはいかがでしょう。
おせち料理は手作りする方も多いでしょう。煮豆に栗きんとん、田作り、昆布巻き……。そんな定番からアイデアを得た、スイーツおせちは作っていても楽しそうです。
たとえば、伊達巻に見立てたロールケーキや、紅白かまぼこに見立てたベリーとチョコのマカロンというのもおいしそうです。
栗きんとんは、リンゴのさわやかさを加えてアレンジすると、新しい食感と味わいに、きっとびっくりするはずです。
手先の器用な方は、手作りの上生菓子細工にチャレンジしてみましょう。餡を入れ手丸く練ったねりきりを菊やもみじなど美しく形作っていけば、お重の中はより一層華やかになりますよ!
さらにお手軽に演出するなら……
お重に入る分を全部作るのはとてもじゃないけど難しいという方でも大丈夫です。買ってきたかわいらしいお菓子を、重箱に詰めるだけでも、簡単なスイーツおせちになりますよ。
2種類の味のパウンドケーキを交互に並べて色とりどりのゼリー菓子を綺麗に詰めるだけでも素敵なスイーツおせちになります。ほかにも小さないちごのチョコレートやフルーツグミ、マカロンなどカラフルでかわいいスイーツを、見た目良く並べてオリジナルのおせちを作ってみましょう。
とくに、金平糖は彩りにもとても良いお菓子です。一箇所にまとめてもよいのですが、バラちらしのようなイメージで、全体に振りかけると華やかさがより増します。星が瞬くような色鮮やかなスイーツおせちを演出できます。
新定番の予感! 迎春のおもてなしスイーツ
自分で作るにしても、お菓子を買ってくるにしても、覚えておきたいポイントは、「日持ちのするもの」「水分量の少ないもの」を選ぶことです。この点は通常のおせちづくりに通ずるものがありますね。
伝統のおせち料理を頂きながら、今年はスイーツおせちも並行して楽しんでみてはいかがでしょうか?
新年の女子会や気心の知れたメンバーで集まる際にはとても話題性があり、その場がさらに盛り上がりそうです!
参考: