近年、習い事や自宅でヨガをしているという方も増えてきましたね。
ダイエットやスタイルキープのためのものと思われがちですが、じつはヨガの本来の目的は、痩せるために行うエクササイズではありません。
長い時間、正しい姿勢で祈りをささげるための体力を作る自己鍛錬、精神修行のスタイルとも言われています。
発祥のインドでは、寺院に宿泊しながらヨガを学べる場所もあります。
今回は、世界各地で体験できるヨガ留学についてご紹介します。
ヨガ留学とは?
ヨガの人気の高まりに呼応するように、女性の間でヨガを学ぶことを目的とした留学が増えてきています。発祥の地であるインドや、ヒンズー教徒が人口の約90%を占めるバリ以外に、アメリカやカナダのようにヨガがさかんな国など、留学先もさまざまです。
また、ただヨガを学ぶだけでなく、インストラクターになるための資格を取得する、現地で語学も併せて習得するなど、ヨガ+アルファの留学も人気です。
ヨガのインストラクターを目指す
ヨガのインストラクターの資格はもちろん日本でも取得できます。しかし、海外留学なら、ヨガの勉強だけに集中できるので効率的であるだけでなく、海外ならではの資格を取ることも可能です。
たとえば、インドで政府公認の資格取得を目指す、アメリカで広がり世界50カ国で通用する「全米ヨガアライアンス」のインストラクターになる、などの選択肢があります。
ヨガ以外にもスキルアップの機会!
インストラクターを目指すわけではなく、ただ、自分のヨガをブラッシュアップしたいのなら、空いた時間でその他のことを学んではいかがでしょう。もっとも多いのは語学留学と組み合わせられたプランです。
インドは英語が公用語。イギリス人講師による語学学校もあります。アメリカやカナダで、ヨガ自体を英語で学ぶこともできます。また、料理やその他のカルチャーなど、その国ならではのものを併せて学ぶのもおすすめです。
期間や1日の過ごし方など具体的には?
ヨガ留学は、現地に2泊3日で可能なものから、3カ月以上の資格取得コースまで、目的に併せて期間を選ぶことができます。基本的には朝と夜、2回のヨガレッスンを行い、あとは、フリータイム。そこで、語学や料理などを学んだり、ちょっとした観光に出かけたりします。
留学のカリキュラムや企画会社、行く場所によって異なりますが、代表的な1日の過ごし方はこんなスケジュールになっています。規則正しい食生活、瞑想やヨガのための十分な時間、のんびりとしたリラックスタイムなど、いつもの忙しい日常から離れて、充実した時を過ごすことができます。
- 04:00 起床~瞑想
- 06:00 ヨガ
- 08:00 朝食~フリータイム
- 12:00 昼食~フリータイム
- 17:00 ヨガ~瞑想
- 20:00 夕食
- 21:00 就寝
留学先によって異なるスタイル
どこで学ぶのかによっても、ヨガ留学の内容は変わってきます。国別の代表的な事例をご紹介しましょう。
本場インドのヨガアシュラム
語学習得などの時間は、一切なし。まさにヨガ三昧の留学です。ヨガと食事の時間以外は、奉仕活動を行います。清掃や来訪者の案内など、人によって異なりますが、それもまたヨガ修行のひとつです。
インドのアシュラムと呼ばれる、ヨガを学べる寺院などで実施され、中には宿泊や食事が無料で提供されるところも。食事は完全なベジタリアンスタイル。ヨガだけを純粋に探求したいなら、こんな留学もアリですね。
カナダの大自然の中で学ぶヨガ
森や海、湖など、美しい大自然に囲まれたカナダ。気候のよい時期は、ヨガを屋外で実施することが一般的です。夜明け前のハーバー沿い、緑あふれる森の中、湖のほとりなど、大地のエネルギーとマイナスイオンをたっぷり取り込んで、心身ともにリラックスしながらヨガを楽しめます。
フリータイムには英語やフランス語を学ぶほか、トレッキングやハイキングを楽しむなど、ヨガ+アルファのお楽しみにも事欠きません。
バリで学ぶ瞑想のヨガ
ヒンズー教の宗教観が根付いたバリでは、瞑想によって自分の内面を見つめ、体の様子を感じながら行うヨガが、一般的です。そのため、深い瞑想をしたり、自分を見つめなおしたりするレッスンをとおして、エクササイズ以外のヨガ効果も期待できそうですね。
ヨガと瞑想を学ぶことで、自分と向き合い、心身ともに新しく生まれ変わる。そんな留学体験が可能です。
ハリウッドスタイルのパワーヨガ
ダイエットとしてのヨガが注目されるようになったのは、ハリウッドセレブたちの間で、エクササイズのひとつとして広がったためと言われています。ロサンゼルスなど西海岸でのヨガは、パワーヨガと呼ばれるような、身体的にかかる負荷の大きいのが特徴です。年間を通じて温暖な西海岸の気候なら、パワフルにヨガを学べそうですね。
また、全米ヨガアライアンスの認定校で学べば、アメリカだけでなく世界50カ国で通用するヨガインストラクターの資格を取ることもできます。
今度の休暇にヨガ留学はいかが?
1週間程度のお休みが取れれば、ヨガ留学は可能です。ショッピングや美食三昧のバカンスも良いですが、たまには自分磨きに、ヨガ留学はいかがですか? ヨガを学びたいという同じ目的を持った、さまざまな国の人との出会いもまた、留学の醍醐味です。
帰国後はきっと、気分も体もすっきりとして、新しい自分になっているでしょう。
参考: