ほっとひと息つきたいときや、おいしいお菓子を食べるひととき。せっかく食べるのなら、飲み物にもこだわりたいところです。
甘いお菓子と相性の良いコーヒーを、プロ並みにおいしく入れる方法を紹介します。
おいしさの決め手は豆の鮮度
おいしいコーヒーを入れる一番のポイントは豆の鮮度です。コーヒーは、豆の種類だけでなく、焙煎の浅い・深い、挽きが細かい・粗いなどで、その味わいにバリエーションが出ます。しかし、どんな豆の状態でも共通して言えるのは、鮮度が高いほどおいしいということです。
豆には油分が含まれているため酸化しやすく、空気に触れると、どんどん劣化していきます。そうなると、本来の香りがそこなわれ、味わいも雑味を帯びてきます。
これではコーヒーの本当の味を楽しむことはできません。豆の鮮度がコーヒーのおいしさを左右するといっても過言ではないのです。
ペーパードリップ式の入れ方
自宅でコーヒーを入れる場合は、ペーパードリップ式がおすすめです。ペーパーフィルターやドリッパーは、最近では100円均一ショップでも入手可能で、比較的手ごろな価格で実現できます。
やかんは口の細いものを用意し、お湯が少しずつ出てくるようにします。こうすることで、豆にまんべんなくお湯が行きわたり、コーヒーのおいしさを均等に抽出することができます。
お湯の注ぎ方
さて、鮮度の良い豆を用意したら、ペーパーフィルターに人数分の量を入れます。そして、フィルターの中心を少しくぼませ、そこにお湯を入れていくのですが、このとき、下から抽出液が出ないように、とにかくゆっくりするのがコツです。
その後、お湯を注ぐ位置を徐々に広げていきますが、ペーパー部分にかからないように注意してください。
全体にお湯が行き渡ったら、3~5分ほどコーヒー豆を蒸らします。
この間、お湯が冷めてしまうので、火にかけておくか、次に入れる前に再沸騰させるかします。
半分ぐらいで切り上げる
蒸らしが完了したら、さっそく抽出に取りかかります。つねにお湯がひたひたの状態になるように、少しずつお湯を注していきます。そして、ポットに人数分の半量ほどの抽出液がたまったら、そこでストップします。
以降に出てくる抽出液には苦み成分が強く出てきてしまうためです。そのため、すっきりとおいしいコーヒーを味わうならその部分は不要、というわけです。
しかし、その苦みも味わいたい場合や、カフェオレなどミルクを入れて楽しみたい場合は、そのまま抽出を続けてかまいません。
水出しでまろやかさを
時間のかかる方法ですが、冷水で抽出する方法もあります。ふたの閉まるガラスポットなどに水と挽いたコーヒー豆を入れ、そのまま冷蔵庫にひと晩ほど入れておくだけです。熱が加わらないため、香りがよく、苦みの少ない酸味のまろやかな味わいのコーヒーになります。
飲むときは、ペーパーフィルターでろ過します。そのままアイスコーヒーにしてもいいですし、温めて飲むのもおすすめです。その場合、直火にかけるとせっかくのまろやかな味が変化してしまいます。湯煎にかけるなどして、やさしく温めてください。水出しコーヒーはそのデリケートさが、持ち味です。
こだわるなら器まで
おいしい入れ方でコーヒーが準備できたら、器にもこだわってみましょう。
特にホットコーヒーをいただく場合、高価なものを使えばよいというわけではなく、ポイントは器も温めておくことにあります。
コーヒーは60度を下回るとおいしく感じられなくなるからです。
カップやソーサーはお湯につけるなどして温めておき、せっかくのコーヒーが冷めないようにしましょう。
お菓子と一緒にくつろぎタイムを
大好きなお菓子は、是非、正しい入れ方で用意したコーヒーとともに楽しんでください。
お菓子の甘さとコーヒーのほろ苦さがよく合います。
正しい入れ方は少し時間がかかりますが、その間に立ち上る芳ばしい香りはリラックスした気分を誘います。
ちょっと疲れたとき、がんばったときは、好きなお菓子を用意してくつろぎタイムはいかがですか?
おいしいお菓子とコーヒーで、豊かなひとときをどうぞ。
参考: