上司や彼のお家、取引先などに訪問した際に渡すことが多い菓子折り。大人の女性として恥をかかないために、どのタイミングでどんな風に渡せば良いのかを知っておきたいものです。
今さら聞けない基本的なことから、シーンに合わせた渡し方までわかりやすくお教えします。
手土産には菓子折りを
誰かを訪ねるときに持参する手土産としては、菓子折りや花、果物があります。
花や果物は、もらったほうも生けたり、切り分けたりといった手間が生じますが、菓子折りならそのような負担が少なくて済みます。
大人の女性なら、受け取る側の事情も考慮して手土産を選ぶべきでしょう。
菓子折りは、せんべいやクッキー、パウンドケーキなど日持ちのするものがおすすめです。また、個包装タイプのほうが、もらったほうも配りやすく保存も簡単です。
目的のある場合は「お中元」「お祝い」「お見舞い」など、のし書きをつけてラッピングしてもらいましょう。
菓子折りの基本的な渡し方
菓子折りを先方に持っていくときは、風呂敷に包むのが正式なマナーです。結び目を作らずに包む方法は「平包み」といい、つながったご縁を「ほどかない」の意味が込められています。
大人の女性ならそのあたりも配慮し、結び目を作る一般的な「お使い包み」ではなく、「平包み」で持っていきましょう!
風呂敷はラッピングではなく、菓子折りを保護するためのものです。先方に渡すときは風呂敷から菓子折りを出し、受け取る側に対して正面になるように方向を正してから渡しましょう。
風呂敷の代わりに紙袋に入れておいても大丈夫です。その際は、風呂敷と同じように、紙袋から出して渡します。
菓子折りを渡すタイミング
持って行った菓子折りをいつ渡すかは、案外迷うものです。
状況に応じて適切なタイミングで渡してこそ、手土産の意味も生きてくるというものです。TPOを考えて、賢いタイミングで渡しましょう。
上司や彼の家などプライベートな訪問
基本的に手土産は、会談の場に落ち着いたらすぐに渡します。玄関先で顔を見たとたんに渡すのはNGです。彼の家や知人宅なら、応接間に通されてから、ひと言添えて渡しましょう。
「お口に合いますかどうか……」「つまらないものですが」などが無難なひと言ですが、大人の女性ならもう少し気の利いた言葉を添えたいものです。
嫌味にならない程度に持参した菓子折りの人気のほどを伝える、美味しい食べ方をひと言添えるなど、工夫してみてください。くれぐれも控えめにすることが、スマートな大人の女性の渡し方です。
タイミングに注意が必要なビジネスシーン
ビジネスの席では、基本的には商談の最後、帰り際に渡したほうが良いでしょう。先に渡してしまうと、相手に「手土産をもらってしまった」という心理的な負担がかかり、こちら側に有利に商談を運ぶようなイメージを与えてしまうからです。
ただし、お礼やお詫びなどが目的で訪問した場合は、応接室に通されたらすぐに渡します。もちろん、お礼の言葉やお詫びの気持ちを添えるのを忘れずに。
臨機応変に渡し気持ちを伝えて
手土産とは、単に物を渡すだけでなく、気持ちも添えて渡すものです。そのため、シチュエーションによって、何を持参するか、どんなタイミングで渡すかも変わってきます。
相手の立場になって想像力を働かせて、適切な渡し方で、大人の女性を演出しましょう。
参考: