日本から見ると地球の反対側に位置するブラジル。歴史的に日本との関わりも深く、また、サッカーやリオのカーニバルなどが有名なので、比較的イメージしやすい国ではないでしょうか?
ブラジルのイメージといえば、南米の底抜けに明るい国民性や移民文化の中で培われた多様性、そして、信仰深い人々といったものを思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、ブラジルの食文化となれば、それはなかなか想像しにくいかもしれません。
ここではブラジルの家庭で楽しまれている、知恵の詰まった伝統的なお菓子をご紹介します!
栄養豊富だから、甘くても罪悪感なし?
ブラジルのお菓子は、暑い気候から守って長持ちさせるために、お砂糖を多めに使った強い甘さが特徴です。
家庭で受け継がれてきた「甘い」だけじゃない、家族の健康を考えた栄養素を多く含んでいるという点も大きな魅力といえます。
ここでは、そんなブラジルの家庭の知恵が詰まった、とても甘いのに積極的に食べられる、栄養豊富なお菓子のラインナップを紹介します。
1. フルーツを使った南国ならではのクレーミジママン
「クレーミジママン」とは、パパイアを使った冷たいお菓子です。バニラアイスクリームとパパイアをミキサーにかけて冷やすだけという簡単なお菓子ですが、そのさっぱりとしたトロピカルな味は、お口直しのデザートに最適です。
お肉料理の後に食べることで、パパイアの酵素が消化を手伝ってくれるので、おなかにも優しいデザート。甘すぎず、簡単に作れるため、パパイアを見つけたら、ぜひトライしてみたい逸品です。
2. パッションフルーツが鮮やかなモースィジマラクジャ
「モースィジマラクジャ」はパッションフルーツの酸味と牛乳ムースの強めの甘さが、絶妙にマッチした、ふわふわで爽やかなお菓子です。
パッションフルーツには、活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から体と守ってくれたり、免疫力を高めてくれたりするベータカロテン、ビタミンB6、ビタミンC、そして、女性の体に大切な葉酸などが豊富に含まれています。
おいしいうえに、栄養素もバッチリ取れる、罪悪感の少ないお菓子です。
3. ポルトガルの文化が融合したキリンジ
キリンジはポルトガルの伝統的な卵黄を使ったお菓子に、ココナッツをミックスさせてブラジル流にアレンジしたお菓子です。
卵黄とココナッツをたっぷりと使い、トロピカルな変わり種プリンといったところ。無着色なのに、鮮やかなイエローカラーが食卓を元気に彩ってくれます。
ココナッツには、余分な塩分を排出し高血圧やむくみを抑えてくれるカリウムや神経の緊張を抑えてくれるマグネシウム、貧血予防にいい鉄分や葉酸、また、食物繊維も豊富に含まれているので、女性にも嬉しい効果が期待できます。
4. バリバリ食べたい素朴なおいしさ、ペ・デ・モレーキ
ペ・デ・モレーキはピーナッツをコンデンスミルクで固めた、素朴な味としっかりとした食感が楽しめるお菓子です。
ピーナッツにはオレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸が豊富に含まれており、悪玉コレステロールの減少や肥満防止に効果があります。
また、食物繊維も豊富で、血糖値の上昇を抑えたり、便秘を解消したりといった効果も期待できます。
甘いお菓子も、ビタミンや食物繊維と一緒に取れるため、甘いもの好きの女性には持ってこいのですね。
甘いお菓子で心も体も元気に!
ブラジルの太陽と底抜けに明るい文化のなかで生まれた、甘くて栄養満点のお菓子は、ブラジルのパワーをダイレクトに感じられます。
おうちでも簡単に作れるので一度試してみてはいかがでしょうか?
きっと家族みんなで元気になれますよ。
参考: