皇妃エリザベートも愛した“ザッハトルテ”のレシピとは?

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「シシィ」の愛称で現代でも国民に親しまれる、オーストリア皇妃・エリザベート。美貌の皇妃として有名で、美を維持するために、さまざまな努力を怠らなかったという逸話が残っています。そのシシィが大好きだったというスイーツが、“ザッハトルテ”です。

それは、どんなお菓子なのでしょうか。レシピやおいしい食べ方をご紹介します。

ウィーンの伝統的なお菓子

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チョコレート生地にアプリコットジャムがサンドされ、周囲をチョコレートでコーティングされたホールタイプのケーキがザッハトルテ。オーストリア、ウィーンの伝統的なお菓子で、1700年代にはすでに存在していたようです。

エリザベートが、バイエルン王国からオーストリア帝国ハプスブルク家に嫁いだのは、1854年のこと。歴史的にもつじつまが合いますね。シシィはスミレの砂糖漬けなどと共にこのザッハトルテを愛し、好んで食べていたようです。

ザッハトルテのシンプルレシピ

甘酸っぱいアプリコットジャムと、濃厚なチョコレートが味の決め手となるザッハトルテ。意外とシンプルな材料でできるので、手作りザッハトルテに挑戦してみては?

チョコレート生地の材料

  • 無塩バター60g
  • 上白糖(生地用65g、卵白用35g)
  • 製菓用のチョコレート65g
  • 卵3個
  • 塩少々
  • 薄力粉60g

デコレーションの材料

  • 間にはさむアプリコットジャム100g
  • コーティング用のアプリコットジャム100g

コーティング用のチョコレート200g

作り方

  1. 無塩バターを室温にしてボウルに入れ、よく練ります。そこへ生地用の上白糖を入れて、ざらつきがなくなるまでよく混ぜてクリーム状にします。
  2. 1のボウルに湯煎で溶かした生地用のチョコレートを入れて混ぜます。チョコレートの温度が30~35度程度になるようにしておかないと、バターが溶けてしまうので注意してください。
  3. 卵は黄身と白身に分けておきます。1のボウルに黄身をひとつずつ入れて、ていねいに混ぜ込んでいきます。
  4. 別のボウルに卵白を入れ、塩少々を加えたら、よく泡立てます。卵白用の上白糖を3~4回に分けて加えながら、さらに、角が立つまで泡立てメレンゲにします。
  5. 2のボウルに3のメレンゲを加え、ゴムベラでやさしく空気を含ませながら、混ぜ合わせます。このときメレンゲをつぶしてしまわないように、注意してください。
  6. ふるった薄力粉を4のボウルに入れて、さっくりと混ぜ合わせます。
  7. 15cmのケーキ型に生地を流し入れたら、表面をゴムベラできれいに整え、170度に予熱したオーブンで約40分焼きます。
  8. 生地が焼きあがったら、型から抜き、粗熱が取れるまで網の上などで冷まします。
  9. 冷めたら上部が平らになるように切り取り形を整えます。それを横半分に切り、切り口にアプリコットジャムを塗ってサンドします。
  10. コーティング用のアプリコットジャムを生地に染み込ませるようにはけで塗ります。
  11. その上から、湯煎で溶かしたコーティング用のチョコレートをかけて、ナイフなどで表面をきれいになめらかにしたら、できあがりです。

コーヒーと一緒に味わう

09-24_middle_2ザッハトルテは、甘くないホイップクリームと一緒に食べるのが一般的です。濃厚なチョコレートの甘みに、ふわっと軽いクリームが絶妙なコンビネーション。

どっしりとして濃厚、食べごたえのあるザッハトルテは、濃く入れたコーヒーと良く合います。ほろ苦いコーヒーの香りに、チョコレートの風味、アプリコットジャムの甘さが重なり、いっそうおいしくいただけるでしょう。

手作りザッハトルテでお茶会を

町のお菓子屋さんでは、あまり見かけることのない、ザッハトルテ。シンプルなレシピで、初心者にもチャレンジしやすいお菓子です。濃厚なザッハトルテを手作りして、シシィの気分で午後のお茶会をしてみては?

参考: