サクサクとしたタルト生地の上に、色鮮やかなフルーツをたっぷりとのせたフルーツタルト。季節の果物を楽しめるスイーツの代表といっても過言ではなさそうです。その美しさは、見ているだけでうっとりしてしまうほど。
数あるケーキのなかでも特に季節を感じられる、そんなフルーツタルトに注目。季節ごとのおすすめフレーバーをご紹介します。
「タルト」の由来は古代ローマ時代!?
小麦粉とバターを混ぜ合わせた生地の上に、フルーツやジャム、チョコレート、生クリームなどを詰めて食べるタルトは、ヨーロッパではかなり古い歴史を持っています。古代ローマ時代、「トールタ」と呼ばれる丸くて皿状のお菓子が、タルトという名前の由来だとされています。「トールタ」は、そのままでは食べにくいフルーツやクリームの受け皿として、とても重宝されていたとのこと。現在のタルトとほぼ同じような食べ方が、当時のヨーロッパでも盛んだったと考えられています。
季節ごとのおすすめタルト
タルト生地の土台にクリーム、ジャムをのせて、その上にたっぷり季節の果物を敷き詰めるフルーツタルト。季節ごとのおすすめフレーバーをご紹介しましょう。
しっとり味わいたい秋のフルーツ
秋の味覚、栗を使ったタルトはこのシーズンならでは。モンブランのように、マロンクリームを敷き詰めたタルトもおいしいですが、やはり丸ごと大きな栗がのせられたタルトが人気です。渋皮のついた和栗のタルトも、魅力的ですね。このほかにも、濃厚なイチジクや艶やかなぶどう、紫芋や柿、コンポートした洋梨など、秋の味覚を存分に楽しめるフルーツタルトが目白押しです。
冬はなんといってもタルトタタン
冬に食べたいフルーツタルトは、しっとりとした甘さのりんごのタルト。焼きあがったタルト生地に、水とグラニュー糖で煮込んだりんごをのせるタルトが定番です。一方で、キャラメリゼしたリンゴを型に並べ、上からタルト生地をかけて焼きあげたタルトタタンもおすすめ。りんごだけでなくさつまいものクリームを加えると、よりいっそう優しい甘さが楽しめそうです。
彩り豊かな春のフルーツタルト
フレッシュなフルーツがたくさん出回る春ですが、なかでもイチゴのタルトは定番中の定番ですね。フランボワーズのムースやババロア、チョコレートとの相性も抜群です。また、爽やかな柑橘系のフルーツをミックスしたタルトも見逃せません。皮を細切りにして砂糖で煮詰めたピールを加えたり、カスタードクリームやピスタチオと合わせたりするなど、味のバリエーションが豊富な点にも注目です。
夏のタルトは甘くてひんやり
夏にイチオシのフルーツタルトといえば、桃のタルト。甘さを抑えたカスタードクリームやマルカルポーネなど、さっぱりとしたクリームと合わせると、いっそう桃の風味が際立ちます。焼きあがったタルト生地の上に、冷たいムースを詰めて、その上に桃をたっぷりとトッピング。暑い時期でも冷たいスイーツとして楽しむことができそうです。また、ぜひとも食べたいもうひとつは、とろけるような食感が人気のマンゴータルト。濃厚な味わいの果肉と香りの逸品です。相性のいいココナッツや、さっぱりとしたクリームチーズとの組み合わせがおすすめです。
旬の果物を楽しく味わおう目で見て楽しく、そして食べておいしいフルーツタルト。年中楽しめるこのスイーツは季節ごとに、好きなフレーバーを探してみるとさらに楽しみが増えそうですね!
参考: