スイーツのおいしさを一層引き立ててくれるのは、材料に含まれる香り豊かな洋酒。そのなかでもラム酒は、深みのある味わいで、焼き菓子をはじめ、多くのお菓子の材料に使われています。そんなラム酒を効かせたおすすめスイーツをピックアップ。ただ甘いだけではなく、芳醇な香りも楽しめる、大人味のスイーツをご紹介します。
ラム酒とは?
ラム酒はさとうきびの糖蜜を煮詰めて、発酵、蒸留して作られる蒸留酒の一種です。はっきりとした豊かな香りは、アーモンドやチョコレート、バターを初めとする乳製品など、しっかりとした濃厚な味の材料にぴったり。焼き菓子全般にもよく使われる一方で、プリンやカスタードクリームの香りづけとしても重宝されています。ドライフルーツのラム酒漬けなどに代表的されるように、フルーツとの相性も抜群。いつものスイーツをぐっと大人っぽい味にしてくれる、とても重要な材料なのです。
ラム酒を使ったおすすめスイーツ
意外と簡単に作れるおすすめのスイーツをご紹介します。まずは、手間いらずの、ちょこっとつまむのにちょうどいいレシピからチャレンジしてみましょう!
レーズンのラム酒漬け
スイーツだけでなくおつまみとしても楽しめるレーズンのラム酒漬け。鍋に水を入れ、沸騰させたらレーズンを入れて2分ほど煮込みます。ざるにあけ、水気を拭き取ったら、煮沸消毒した密閉瓶に移します。その上からレーズンが隠れるほどにラム酒をたっぷりと注ぎ、密閉して数日置けば完成。漬けこんだレーズンはいろいろ使えて長期保存もできるところが魅力です。
まずはこんな自家製ラムレーズン作りからチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
オレンジピールのチョコレートがけ
オレンジなど柑橘系のピールを用意します。チョコレートを細かく刻んで湯せんで溶かし、ラム酒を加えて混ぜ合わせます。これをピールにからめ、取り出して冷やし固めれば完成。最後にココアパウダーを振りかければ、一層大人の味に仕上がります。ちょっとしたお酒のおつまみにもなりそう。
フランスの伝統菓子「サバラン」
古くからフランスに伝わるサバランも、ラム酒の香りを楽しめる代表的なスイーツです。パンの一種として食されるブリオッシュを半分に切り、ラム酒やサクランボから作られる蒸留酒「キルシュワッサー」のシロップをしっかり染み込ませて作ります。生クリームやフルーツと一緒に彩りよく盛り合わせていただくサバランは、しっとりとした味わいと洋酒の香りが口いっぱいに広がる、まさに大人のスイーツです。
プリンのような「イチゴのクラフィティ」
クラフィティは、プリンに似た、シンプルなフランス菓子です。卵、砂糖、ラム酒を混ぜ合わせ、温めた牛乳、小麦粉を少しずつ加えて作った液を、イチゴと一緒に型に入れて焼き上げます。洋酒の香りがふんわりと漂う、どこか懐かしく優しい食感のスイーツ。イチゴの甘みとラム酒の香りをしっかりと味わえるように、砂糖は少し控えめにしておくのがポイントです。
いつものスイーツを大人味に
以上に紹介したほかにも、ラム酒に漬けこんだドライフルーツやナッツを入れて焼き上げたパウンドケーキ、生地にラム酒を加えた「スイートポテトのアイスクリーム添え」もおすすめ。寒い時期には、ホットココアに少しのバターとラム酒を数滴加えれば、身も心も温まる大人味のココアが出来上がります。
ラム酒を生地や仕上げに少し加えるだけで、いつものスイーツがあっという間に大人の味に早変わり。甘いものが苦手な男性でも、リッチな洋酒の香りが甘さを和らげてくれるので、食べやすくなるかもしれません。
ただし、ラム酒はれっきとしたアルコール。いくらおいしいからといって、くれぐれも入れすぎ、食べ過ぎにはご注意を!
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