試してみたくなる、かわいいお菓子の名前

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お菓子には、おいしさと同じくらい、“かわいさ”を求めるという方も多いのではないでしょうか。疲れているとき、落ち込んでいるとき……かわいいお菓子は、女子たちの救世主に。見た目のかわいさに加え、名前のかわいさもまた高ポイントですよね。一日をHappyにしてくれる、世界のかわいい名前のお菓子を集めました。

素敵な言い伝えが引き立つ、かわいい名前

1. スペインの「ポルボロン」(Polvoron)

スペイン・アンダルシア地方の伝統の祝い菓子が「ポルボロン」です。

あらかじめ空焼きした薄力粉を使用するため、小麦粉のグルテンがなくなり、ほろほろっと崩れる食感が特徴のクッキーです。スペイン語でポルボは「粉」、ロンは「ほろほろ崩れる」という意味です。スペイン生まれの伝統菓子ですが、300年以上にわたってスペインの統治下にあったフィリピンなどでも、日常的に食べられています。

口の中に入れてクッキーが溶ける前に「ポルボロン、ポルボロン、ポルボロン」と3回唱えることができると幸せになる、という言い伝えがあるようです!

名前の響きがなんともキュートな名前

続いて、名前の響きがなんともキュートで、つい笑顔になってしまうお菓子を2つ紹介しましょう。

2. イタリアの「ズコット」(Zuccotto)

まずは、サマーシーズンに食べてみたいイタリアのひんやりスイーツ「ズコット」です。リキュールに浸したスポンジでかたどったドーム内に、チョコレートクリームやナッツ入りのクリームを入れて、半凍結させて食べるお菓子です。半凍結によって生まれる、ひんやり感とサクッと感を同時に味わえるのが魅力。

そして、このなんとも愛らしい名前は「聖職者がかぶる帽子」「ズッケット」(zucchetto)に由来しているそうです。

3. ハッピー気分全開! アメリカの「ウーピーパイ」(Whoopie pie)

アメリカ北東部の伝統菓子で、その名前は、歓喜の声「Whoopie(わーい)!」から来ています。昔、農民たちが農作業に持参したランチボックスの中にこのパイを見つけて「Whoopie!」と叫んだことから名づけられたとか。

やわらかいココア味のしっとりとしたケーキ生地にクリームを挟んだものが定番スタイルです。クリームの代わりにマシュマロをはさんだりと、気軽にアレンジを加えることができるのも嬉しいですね。アメリカで子供に人気の「ウーピーパイ」。全身で「Whoopie!」と喜ぶ子供たちの歓声が聞こえてくるようです。

アジア発のかわいい名前のお菓子

アジアにもかわいい名前のお菓子はたくさんあります。まずは日本でも人気の、あのスイーツから紹介しましょう。

4. 台湾の「ボバティー」(Boba tea)

台湾発で世界中に広まった「ボバティー」、みなさんも一度は試したことがあるのではないでしょうか。そう、「ボバティー」とは、日本では「タピオカティー」の呼び名で親しまれている、大粒のタピオカ入りのミルクティーのことです。「バブルティー」「パールティー」と呼ばれることもありますが、世界へ広まった台湾の現地の言葉、「ボバティー」〔波霸奶茶〕が、元祖の呼び名なのです。「ボバティー」って、なんだか愛着がわきませんか?

5. マレーシアの具だくさんかき氷「ABC」

最後は、東南アジア・マレーシアのかき氷、その名も「ABC」。実はこの「ABC」は「Ais Batu Campur(アイス・バトゥ・チャンプル)」の略称です。アイス・バトゥは氷、チャンプルは混ぜるという意味になります。

日本のシンプルで粋なかき氷に比べると、とにかく具だくさんのマレーシアのかき氷。ゼリー、豆、各種フルーツ、コーン、タピオカなど、とにかくさまざまなものが入っています。その上に、ココナッツミルクやコンデンスミルク、パームシュガーシロップをかけて、ごちゃませにしながら食べます。

世界にはかわいいお菓子の名前がいっぱい!

世界には、かわいいお菓子の名前が数えきれないほど存在します。名前を通してその国の歴史や習慣が見えてきたりと、お菓子は想像以上に奥が深いものなのです。

かわいい名前を知るだけでも幸せな気分になってしまうのは、まさにお菓子の魔法。みなさんも、試してみたくなるお気に入りのかわいい名前のお菓子を探してみませんか?

参考: