食欲もなくなりがちな暑い夏には、喉越しの良いものが食べたくなります。そうめん、冷奴、そして…“ゼリー”もそのうちのひとつですよね。世界には、様々なタイプのゼリー菓子が存在します。健康や美容にうれしいヘルシーなものや、パッと目をひくカラフルなもの、成分にこだわったものなど、いくつもの種類があります。
今回はそんな世界のゼリー菓子を、ささやかな豆知識と共に紹介します。体も喜ぶ世界のヘルシーゼリー夏の食欲減退時、体調不良によるダウン時などの栄養補給に便利なのもゼリーの魅力です。また、ゼリーはダイエットや美容食品としても活躍しています。
1. 中国の「亀ゼリー」
まず、紹介するのは、日本での注目度が上がってきている中国の「亀ゼリー」です。亀の甲羅と亀のお腹の部分を干したものに、様々な生薬が煎じて調合されています。漢方ゼリーのイメージでしょうか。美容、デトックス・ハに加え、夏の疲れの滋養強壮にも効果があります。亀ゼリーを食べた翌日にお肌のプルプル感を実感する人も多くいますので、とくに女性なら一度は試してみたいですよね。このゼリーを食べる場合には、後味にクセがあるため、ミルク、蜂蜜、シロップなどを用意しておくと良いでしょう。
2. 韓国の「高麗人参ゼリー」
韓国のヘルシーゼリーは「高麗人参ゼリー」です。高麗人参は、生活習慣病やガンの予防、疲労回復、骨粗しょう症対策などに加え、アンチエイジングなどの美容食品としても注目を集めています。ただ、その独特のにおいや苦みから、体に良いことは知っていても嫌煙されがちであることも事実です。そこで是非、お試しいただきたいのが、高麗人参ゼリーです。フルーツの果汁も入っていて、かなり食べやすくなっています。ゼリーなら、高麗人参も毎日おいしく続けられそうではありませんか。オリジナリティあふれる世界のゼリー世界各地にその国ならではのゼリー菓子があります。ゼリーを見れば、その国の特徴や好み、名産までが見えてくることもあります。
3. アメリカの「JELLO」
ホームパーティーが盛んなアメリカのホームゼリーと言ったら、レインボーゼリーとも呼ばれる「JELLO」です。熱湯に粉末を融かし、冷たい水を注いでよく混ぜ冷蔵庫で冷やしてできあがりという、いたって簡単なレシピです。スーパーなどのJELLO売り場には、あらゆるフレイバーのJELLOが勢揃い。種類の豊富さ、シンプルな作り方が重宝され、不動の人気を誇っています。
4. 日本の「コーヒーゼリー」
日本ならではの定番ゼリーといえば、「コーヒーゼリー」ですね。あまりにもなじみが深い一品ですが、コーヒーゼリーは日本生まれなのです。1963年、「食べるコーヒー」として発売されたのが始まりです。海外では、コーヒーゼリー自体があまり知られていませんので、ユニークな日本土産としてもいいかもしれませんね。
5. キューバの「モヒート・ゼリー」
もうひとつ、南米から、夏にぴったりの、ちょっぴり大人のゼリーを紹介しましょう。南米はキューバ・バハナ発祥の「モヒート・ゼリー」です。ラムベースで、たっぷりのミントとライムが清涼感を増し、夏の日差しにもよく似合います。映画「007」でジェームズ・ボンドがオーダーしたカクテル、モヒートのゼリーバージョンで、夏をおしゃれに決めてみませんか?世界中で愛され、食されるゼリーの数々
6. トルコの「ロクム」
また、トルコには、デンプンを利用したゼリー菓子「ロクム」があります。砂糖、デンプン、ナッツを材料としたロクムは日本のゆべしにも似た食感です。英語ではターキッシュ・ディライト(Turkish delight)と呼ばれます。
7. ブラジルの「タピオカゼリー」
ブラジルの定番ゼリーは「タピオカゼリー」です。タピオカは、ブラジルで日常的に食べられているお芋「マンジョッカ(英語名:Cassava)」の澱粉質です。ゼリーの喉越しとタピオカの食感が絶妙のコンビネーションです。
8. タイの「チャオクワイ」
解熱作用、疲労回復などに効果があるのは、タイの黒いゼリー「チャオクワイ」です。仙草ゼリーで、かなりクセがありますが、南国のタイの定番スイーツです。
9. アメリカの「Jelly Belly」
レーガンも愛した「Jelly Belly」もアメリカならではのゼリーです。ブルーベリー味2個とバターポップコーン味1個を一緒に食べると、ブルーベリーマフィン味になる、などの食べ合わせも楽しめます。
10. フランスの「ローズゼリー」
最近、フランスでは薔薇の花びらを使ったスイーツが流行っています。薔薇の甘い香りが漂うロマンティックな「ローズゼリー」もそのひとつです。
国境、宗教、人種を超え、世界には様々なゼリー菓子があります。ゼリー菓子は世界で愛されるスイーツということですね。やっぱり夏はゼリーがおいしい!暑い夏はゼリーの季節です。冬にチョコレートの新商品が続々と登場するように、夏はゼリーの新商品がお目見えとなる時期。そんな日本国内の動きに注目しつつ、世界のゼリーを気にかけてみても面白いかもしれません。海外旅行の際に、必ず現地のゼリーを食してみたら、立派な「ゼリー旅行記」ができるのではないでしょうか。
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