ビスコッティってなに?地元イタリアでの食べ方とは?

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ビスコッティはイタリアの焼き菓子です。これはイタリア語で、「2回焼かれた」という意味を表します。日本ではビスコッティと呼ばれますが、本場イタリアでは違う名称で親しまれています。
作り方や、イタリアではどんなふうに食べられているのかなど、ビスコッティのいろいろをご紹介します。

イタリアでは“カントゥッチーニ”

「Bis(ビス)2回+Cotto(コット)焼かれた」という名前のイタリア菓子、ビスコット。この複数形がビスコッティです。名前からも分かる通り、2回に分けて焼かれるため、より乾燥して硬くなるのが、そのもっとも大きな特徴です。
日本でビスコッティとして流通しているものは、イタリアでは「Cantuccini カントゥッチーニ」と呼ばれます。ヴィンサントという甘いデザートワインにひたして食べるのが一般的。ワインをしっとり含んだカントゥッチーニは、口の中でほろりと崩れ、ぶどうや小麦粉の芳ばしい香りが口いっぱいに広がります。

イタリアのビスコッティはクッキー?

では、イタリアでビスコッティと呼ばれるものは、どんなお菓子なのでしょうか? 日本だと、クッキーとして親しまれているタイプの焼き菓子のことを指します。作り方も1回焼きのものが多く、クッキーのような焼き菓子を指す一般名称として使われています。

ビスコッティで朝ごはん

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イタリアではビスコッティに、朝ごはんのイメージを持つ人が多いです。大きめのカップに入った飲み物と、ビスコッティの組み合わせは、イタリアの朝のワンシーン。コーヒーやミルク、カフェラテ、カプチーノにひたしながら食べるのです。

イタリアの朝ごはんは、甘いものが定番です。戸棚の中には大袋に入った、チョコレート入り、ナッツ入りなどのビスコッティがいつでもあります。日持ちもするため、保存も簡単。忙しい朝に大活躍の手ごろなお菓子なのです。

ビスコッティのイタリア式簡単レシピ

ビスコッティは、イタリア家庭でもよく作られます。簡単なレシピをご紹介しましょう。

作り方

  1. 小麦粉250グラム、粉砂糖220グラム、酵母小さじ1をよく混ぜたら山のようにして、中心にくぼみをつけ、そこへ卵2個を割り入れます。
  2. 山を少しずつ崩しながら、よくこねていきます。
  3. アーモンド100グラムと松の実40グラムをオーブン皿に並べ、200度のオーブンで約5分焼きます。冷まして、アーモンドは2つに割っておきます。
  4. 2の生地に3を入れて、よく混ぜ合わせます。全体がまとまったら、2つに分けて、ナマコ型に形を整えます。
  5. オーブン皿にバターを塗り、4を乗せ、200度のオーブンで約18分焼きます。
  6. 5をオーブンから出し冷ましたら、約1センチの厚さに切り、再度オーブン皿に並べ、130度で45分焼いたら、できあがりです。

おいしい食べ方とは?

ビスコッティは、アイスクリームに添えたり、ブディーノというイタリアのプディングに添えられたりもします。2回焼くことによって生まれる硬い食感を、軟らかくしたり、軟らかいものと一緒に食べたりすることで、歯ごたえの違いを楽しむのです。
また、デザートワインにひたすほか、先にビスコッティを口に入れ、そのあとでワインを飲む、という食べ方もあります。そのほうが、それぞれの味わいを、より一層感じられるようです。

イタリア旅行のお土産にオススメ

ビスコッティはよく焼かれて乾燥しているので、日持ちのするお菓子です。そのうえ、硬くて割れにくいため、イタリア旅行のお土産にもぴったりです。お店で探したり、人に聞いたりする際には、「ビスコッティ」ではなく「カントゥッチーニ」と呼んでくださいね。

参考: