目指せ、スイーツ博士!?お菓子に関する資格・検定のあれこれ

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お菓子に関する資格や検定があることを知っていますか? お菓子屋さんになるための免許が、特に定められているわけではありませんが、一人前のお菓子屋さんとして認められるために取得しておきたい国家資なら存在します。また、お菓子をさらに楽しむことを目的としている検定は、お菓子好きの人ならトライしてみたくなるのではないでしょうか? 数々あるお菓子に関する資格や検定を紹介します。

お菓子に関連する国家資格

一人前のお菓子屋さんへの一歩「製菓衛生士」

たくさんの人が楽しむお菓子は、その味だけでなく、食中毒などが起きない安全なものであることも求められます。そのための知識と能力を持っていることを証明する資格が、「製菓衛生師」の資格です。この資格がお菓子屋さんになるための絶対条件ではありませんが、お菓子業界ではこの資格があって初めて一人前と認められる風潮があります。将来プロのお菓子屋さんを目指している人は、取得しておきたい資格です。

確かな技術を証明する「菓子製造技能士」

取得していることで、一定レベル以上のお菓子作りの技術と知識を有していることを国が証明してくれる資格は「菓子製造技能士」の資格です。試験は洋菓子製造と和菓子製造に分かれており、実技試験も含みます。合格率は40%~50%と難易度も高い技能試験のひとつですが、菓子製造における高い技術を証明する確かなものとなります。

将来の飲食店営業に備えて「食品衛生責任者」

お菓子に関する国家試験としては、「食品衛生責任者」もはずせません。食品衛生上の安全を守る責任者としての資格となり、飲食店を営業する場合、必ずこの資格の所有者が必要になります。将来自分のお菓子屋さんを夢見ている人は、自ら取得しておくと良いでしょう。

お菓子を知って、お菓子を楽しむ、お菓子好きのための「菓子検定」

お菓子について詳しく知り、そしてお菓子をより楽しむ、まさにお菓子好きのための検定に「菓子検定」というものがあります。

大阪あべの辻製菓専門学校を運営する「辻調グループ」が、お菓子に興味を持つ人を対象に設定しているものです。お菓子の材料や製造法、道具、お菓子の文化に渡るまで、幅広い知識が問われます。正確に材料を量り、配合したからといって、必ずしも上手にお菓子ができあがるものではないところが、お菓子の奥深さです。常に「見る、触る、聞く、嗅ぐ、味わう」といった五感を研ぎ澄ませて、材料の状態を見極め、混ぜ合わせ、組み合わせていくことが求められるのです。

経験を積むことはもちろん大切ですが、お菓子についての知識の量は、実際のお菓子作りにも反映されます。お菓子の世界を探検するガイドとして、「菓子検定」に挑戦してみてはいかがでしょうか。

パン好きのための「パンシェルジュ検定」

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「パンシェルジュ」とは、「パン」と「コンシェルジュ」の造語で、これはまさにパン好きの人が挑戦すべき検定です。パンの作り方はもちろん、パンの歴史、各国のパンの種類、器具・材料、マナーから保存法など食品衛生まで、幅広い知識を問われます。3級、2級、1級の3段階が設定されており、2009年11月の始まりから2012年5月までに実施した6回の検定試験で、全国で延べ約23,000名が受験しています。これはパンに対する人々の関心の高さを表すもので、「パンシェルジュ」の名前も、今後より広まっていくことが期待されます。気温や湿度のちょっとした変化もが焼きが上がりに影響するパンは、追及し甲斐が満点です。パン好きのみなさん、毎日の生活にパンを通して笑顔を提供できる素敵な「パンシェルジュ」を目指しませんか?

知識があれば、お菓子はもっと楽しめる!

ちょっとしたきっかけからお菓子作りを始めた人が、すっかりお菓子作りにはまってしまうことはよくあることです。それは、お菓子のおいしさや種類の多さだけではなく、お菓子の奥深さにも理由があるはず。

思わぬところに上手に作るコツはもちろん、自分流のアレンジだって楽しめるのがお菓子作り。確かな知識と技術でお菓子をもっと楽しみましょう!

 

参考: