人生において最高に幸せな瞬間のひとつでもあるウエディングは、一生の思い出に残るものにしたいですよね。特に女性は、ウエディングドレスからお料理、ケーキ、引き出物など、こだわりポイントがたくさんあるはず。海外挙式も多くなってきている昨今ですが、海外では、どのようなウエディングスイーツで晴れの日を迎えているのでしょうか? 今回は、おしゃれでスタイリッシュな欧米のウエディングスイーツに注目します。
ヨーロッパの伝統的&代表的なウエディングケーキ
高いほど幸せに!? フランスの“クロカンブッシュ”
フランスの代表的なウエディングケーキは「クロカンブッシュ」。カスタードクリーム入りの小さなシュークリームを、飴などではりつけて円錐形に積み上げたケーキです。シュークリームの「シュー」はフランス語でキャベツを意味します。ヨーロッパでは、「赤ちゃんはキャベツ畑で生まれる」という伝承があるため、子孫繁栄を願ったキャベツケーキで結婚を祝うのです。
クロカンブッシュの高さが高いほど幸せになると言われています。
1年後にも食べられる? イギリスの伝統ケーキとは
続いては、格調高くスタイリッシュなイギリスの伝統的ウエディングケーキ。リキュールに漬けたフルーツをたっぷりと焼きこんだケーキに、マジパンや砂糖でハイセンスなデコレーションがなされます。
3段重ねが正式で、上段は結婚式の参列者で食べ、中段は式に出席できなかった人たちへ配り、下段は保存しておいて1年目の結婚記念日もしくは最初の子供が生まれた時に食べる、という風習があります。お酒や砂糖がたっぷり使われているため、長期間の保存が可能になっています。
アメリカで流行のPOPなウエディングケーキ
アメリカでは、新スイーツ「ケーキポップス」のウエディングケーキが人気を集めています。「ケーキポップス」とは、ロリポップ棒にさしたボール状のケーキをチョコレートでコーティングし、その上からデコレーションをしたアメリカ生まれのスイーツです。この「ケーキポップス」をウエディングケーキにしてしまうなんて、アメリカならではの斬新かつダイナミックな発想ですね。
そんなアメリカで流行っているのが「グルームケーキ(新郎のケーキ)」です。ウエディングケーキとは別のもので、新郎の趣味などをモチーフにしたものが最近の流行です。例えば、ジャンクフード好きの新郎にはハンバーガー、ロック好きにはエレキギターをかたどったケーキなど。あまりにもカラフルな色合いに、「これは食べられるの?」と聞きたくなりますが、それこそアメリカならでは。遊び心満載のケーキなのです。
幸せをおすそ分けするフランスの「ドラジェ」
フランス発祥の幸せのウエディングスイーツ「ドラジェ」とは、アーモンドを白、ピンク、ブルーなどの砂糖ペーストでコーティングしたお菓子です。
たくさんの実をつけるアーモンドは、子孫繁栄の象徴。人生最高の時を迎えている新郎新婦からの幸せのおすそ分けとして、式の出席者に配られます。チュールに包んで配られるのがポピュラーですが、かつては花嫁のベールを切り、ドラジェを包んで配ることもあったそうです。
配る数は「幸福」「健康」「子孫繁栄」「長寿」「富」の意味を込めて5粒が好まれます。花嫁のお色直し後、各テーブルをまわったり、お見送りの際のサンキューギフトとして配ったりする、手軽でかわいいウエディングスイーツです。
「ウエディングスイーツ」は幸せの象徴
花嫁の夢をカタチにする結婚式に、ウエディングケーキは欠かせません。日本の結婚式は、神前、仏前、チャペル、レストランウエディングなど、さまざまなスタイルがありますが、「ケーキポップス」や「ドラジェ」なら、気軽に取り入れることもできそうです。
一生に一度の晴れ舞台、憧れていた空間の主役となる夢のひととき。おしゃれでスタイリッシュな欧米のウエディングスイーツも参考に、素敵なウエディングを演出してくださいね!
参考: