いろいろ楽しめる!手作り千歳飴のアレンジレシピ

115_1590309303.jpg

毎年11月15日頃、晴れ着を着た子供たちが神社に集う七五三の行事が執り行われます。その際に欠かせないスイーツといえば、千歳飴。子供たちが健やかに長生きするように、細く長く作られたこの飴ですが、最近は食育も兼ねて、手作りする家庭も増えてきているようです。
そんな千歳飴の作り方と、それをアレンジした簡単でおいしいスイーツをご紹介します。

七五三の起源

七五三の起源は室町時代にさかのぼると言われます。武家社会では、5歳の男児が初めて袴を履く儀式「袴着(はかまぎ)」が、7歳の女児には初めて帯を結ぶ「帯解き」がありました。また、武家に限らず、3歳の男児女児には、それまで剃っていた髪を長く伸ばし、まげを結う「髪置き」と呼ばれる儀式がありました。
子供の成長を祝い、これからの幸せを祈り、神に感謝を示すこの儀式は明治時代になって、今のような形の七五三にまとまったと言われています。

千歳飴の作り方

七五三には欠かすことのできない千歳飴。ご家庭でもできる簡単な作り方をご紹介します。

材料(5本分)

粉砂糖 75g、コンデンスミルク 60g、クリーミーパウダー 65g

これらの材料をボールに入れ、よく混ぜ合わせて生地を作ります。両手とまな板に粉砂糖をまんべんなく振ったら、まな板に5分の1の生地を置き、細長くなるようにクルクルと手で生地を転がしていきます。これを繰り返して5本の形が整ったら、クッキングシートを敷いた平らなお皿の上に並べ、冷蔵庫で冷やし固めて出来上がりです。
材料も少なく、意外と簡単にできる千歳飴。子供たちと一緒に作るのも、七五三の楽しい思い出になりそうです。

千歳飴のスイーツレシピ

178093098        七五三の行事には欠かせない千歳飴ですが、なかなか全部は食べきれず、後に残ってしまうことが多いようです。そこでそんな千歳飴にひと手間かけて、一味違うスイーツにアレンジしてみませんか? 簡単でおいしい千歳飴のアレンジレシピをご紹介します。

千歳飴のミルクプリン

材料:千歳飴 2本、牛乳 300ml、粉ゼラチン 5g、水 大さじ2、バニラエッセンス 適量

ゼラチンを水でふやかしておきます。千歳飴は細かく割ったり砕いたりして小さくし、牛乳と一緒に鍋に入れ、火にかけてゆっくり溶かします。溶けたら火から下ろし、ふやかしたゼラチンとバニラエッセンスを加えて、予熱で溶かしながら混ぜ合わせます。粗熱が取れたらカップに流し込み、冷蔵庫で冷やし固まったら出来上がりです。フルーツや白玉、生クリームやジャムなど、子供たちの好きなものをトッピングして楽しみましょう。

千歳飴のキャラメルクリーム

材料:千歳飴 2本、水 60㏄、熱湯 60㏄、バター 20g、生クリーム 100㏄

細かく砕いた千歳飴を水と一緒に鍋に入れ、火にかけて煮詰めながら溶かします。煮詰めると茶色に変色しカラメルのような状態になります。ここでいったん火を止めて、熱湯を注いで混ぜ合わせます。全体的に混ざったら、さらにもう一度火にかけて煮詰めます。水分がなくなったら、バターと温めておいた生クリームを少しずつ加えながら、しっかりと混ぜ合わせます。粗熱が取れたら、タッパーに入れて冷蔵庫で冷やせば完成です。
キャラメルクリームは、トーストに塗ったり、アイスクリームのトッピングにしたりといろいろ使えて便利です。千歳飴の懐かしい味わいが残るキャラメルクリーム、ぜひお試しください。

伝統行事をさらに楽しむ

七五三は、はるか昔から受け継がれてきた日本の伝統行事のひとつです。この七五三の行事に込められた、子供の成長を願う親たちの思いは、今も昔も全く変わらないものなのかもしれません。日本人の心が伝わる伝統行事。これからも未来へと受け継いでいきたいものです。

千歳飴のアレンジレシピを知っておけば、七五三の行事を終えた後にも、楽しみが増えそうですね。

参考: