お年賀やバレンタインの友チョコなど、いただいたときはうれしいけれど、お返し選びが悩ましいプチギフトのやりとり。全てを手作りするのは大変だけど、気持ちは込めたいし、渡した時の見栄えも諦めたくない…。そんなときにはセルフラッピングを取り入れてみませんか? 市販のお菓子を少しずつ小分けにしたお手軽なギフトも、気持ちを込めてラッピングすれば素敵なギフトに変身! お菓子作りが苦手でも心配いりません。
今回は花えちぜんのお菓子3種類を、それぞれの特色に合わせてラッピングしました。これを参考に、お菓子のタイプや形状などに応じて、また自分らしいエッセンスを取り入れてアレンジしてみてくださいね。
小物を添えたラッピング~紅白いちご羽二重~
まずは新春だけの限定のお味、花えちぜん版いちご大福〈紅白いちご羽二重〉です。職人が心を込めて炊いた甘さ控えめの“あん”で包まれた甘酸っぱいいちごが、なめらかなおモチの羽二重をまとった創作和スイーツ。赤いいちごの頭がのぞく姿も愛らしく、女性への贈り物にぴったりです。
このラッピングのポイントは、包む中身にプラスアルファで添える小物。いちご大福のように、すぐに食べてほしいお菓子の場合は、木製のフォークなどを添えるのがおすすめです。
材料
- ペーパーナプキン
- 透明フィルム
- リボンもしくは紐
- 木製フォーク
- 途中で留めるためのテープやシール
- お好みでタグ、シール、レースペーパーなど
包み方
- ペーパーナプキンの上にイチゴ大福のケースを2つ横並びに置き、2つが固定されるようにしっかりと包みます。ペーパーナプキンは、色柄のある華やかなものがおすすめです。
- 1を透明フィルムで包みます。透明フィルムをかぶせて上下から底に巻き込んで合わせ、テープやシールなどでしっかりと留めます。サイドを織り込み、テープで留めます。(※今回はマスキングテープを使用しています)このとき、イチゴ大福のようにデリケートなお菓子を包むときには、つぶれたり傷ついたりしないように注意しましょう。
- リボンを結び、透明フィルムとリボンの間に木製フォークを差し込んで完成です。リボンをかける前にレースペーパーで巻いても素敵です。
- あればタグをつけたりシールを貼ったりして飾りましょう。
透明フィルムで包む前にペーパーナプキンで包むので、これなら広げてすぐに食べていただけますね。木製フォーク以外にも、木製のクリップやボタンを付けたり、ペーパーナプキンの代わりにハンカチで包むなど、それ自体もギフトになるような小物を取り入れても喜ばれるでしょう。
中身を見せるラッピング~デコドーナツ~
お次は、新感覚のクリーム入り焼きドーナツを可愛らしくデコレーションした〈デコドーナツ〉。ドーナツの手軽さはそのままに、まるでケーキのようなスペシャル感! 地元福井の契約農家から毎朝届く新鮮な卵や、しっとりなめらかでコクのあるフレッシュバターなど、ひとつひとつの素材にこだわったリッチなドーナツです。
この〈デコドーナツ〉のような見た目もとびきり可愛いお菓子を包むなら、中身を見せるラッピングに決まり! 両サイドをキュッと絞ったキャンディ包みで、どこまでもラブリーにスイートに仕上げましょう。
材料
- 透明フィルム
- ワックスペーパーもしくは薄紙
- リボンもしくは紐
- 途中で留めるためのテープやシール
- お好みでシールやオーナメントなど
作り方
- ワックスペーパーの上にドーナツを乗せ、ワックスペーパーをドーナツに沿わせて受け皿のように包みます。難しい場合は、薄紙を当てるだけでもOKです。
- 透明フィルムの上に、見せたい面を底にして横並びに置きます。
- 透明フィルムの上下を合わせてテープやシールでしっかりと留めます。4の工程でずれるのを防ぐため、中央だけでなく、できるだけ幅広く留めるようにしてください。
- 透明フィルムの左右に余っている部分を絞り、リボンや紐で結びます。このとき、最初から結ぶのが難しければ、テープを巻いて固定してからリボンを結ぶと簡単です。
- 4でただ結ぶだけでも可愛いですが、長めにとったリボンの先を巻いてシールで留めたり、結び目にオーナメントを付けたりすると、より華やかに仕上がります。
透明フィルムの袋に入れるだけでも中身は見えますが、キャンディ包みにするとリボンが2箇所になって、可愛さは2倍以上! その場で包みを開かなくても、中身について話ができるのもよいですね。
今回は色違いの2個のドーナツを包みましたが、1個でも十分ステキなギフトになります。デコレーションのないタイプやその他の焼き菓子など、シンプルなお菓子を包むときには、透明フィルムに柄入りのマスキングテープを貼ったり結び目にお花のオーナメントを付けたりするとおしゃれですよ。
お花を使ったラッピング~ショコラクリスタル~
3つ目のお菓子は、しっとりとした食感とボリューム感、そしてひと口で3種類の味のハーモニーが楽しめる、ケーキのようなクッキー〈ショコラクリスタル〉です。まろやかなクリームにアップルプレザーブをたっぷり入れて、フレッシュバターをふんだんに使ったクッキーで包み、仕上げにまわりをチョコレートでふちどりました。
クッキー自体も個別包装も高級感があるので、小分けにしてもその雰囲気をこわさないようにしたいもの。紐ではなく上質なリボンに、お花のオーナメントも大ぶりのものをチョイスするなど、ラッピングにも高級感のあるアイテムを取り入れましょう。
材料
- ラッピングペーパー
- リボン
- お花のオーナメント
- 途中で留めるためのテープやシール
包み方
- ラッピングペーパーに、裏向きにしたクッキーを2~3枚置きます。
- ラッピングペーパーの上下を合わせてテープやシールでしっかりと留めます。
- 左右の余った部分を織り込み、テープで留めます。片方を留めているときに中身が滑って動きやすいので、位置がずれないように注意してください。
- リボンを十字にかけて結び、結び目にお花のオーナメントを付けます。太めのリボンなら一文字がけでもよいでしょう。
- あればタグをつけたりシールを貼って飾ったりして、完成です。
お花は小さなものでも可愛いですが、やはり大ぶりのものがおすすめです。手ごろなラッピング用オーナメントが見つからない場合は、造花を短くカットしたものでも代用できます。カットするにはニッパーなどを必要ですが、お花の首部分のつなぎ目から花弁部分だけ抜いて、そこにお手持ちの針金を差し込めば簡単ですよ。
まるでコサージュを付けたような高級感あふれるラッピングで、ワンランク上のプチギフトの完成です。渡した時の歓声が聞こえてきそうですね!
あげるタイミングで全てのアイテムを揃えようとすると、イメージのものが見つからなかったりしてバタバタしてしまうことも。お菓子のラッピングにマストな透明フィルムだけでなく、可愛いペーパーナプキン、リボン、オーナメントなども、気に入ったものに出会えたときに少しずつ揃え、常備しておけば安心ですね。常備するリボンは、何かと使い勝手のよい細めのタイプがおすすめです。
袋に小分けして口を絞り、針金で留めるだけならもっと簡単。でも、こうしてちょっぴりアイデアをプラスしてみるだけで、見違えるほどランクアップすると思いませんか? たとえ中身が同じでも、きっと味わいも変わってくるはずです。今年はラッピングに気持ちを込めて、あなたらしさを演出しませんか?