お菓子の写真を上手に撮るための5つのコツ

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すてきな瞬間を切り取る写真。おいしいお菓子を目の前にしたときにも思わずシャッターを切りたくなります。また、お手製のお菓子が上手にできあがったら、写真に撮って残しておきたいものですよね。写真を撮るのが苦手という方も、ちょっとしたコツを押さえるだけで、お菓子の写真を上手に撮ることができます。

これからご紹介するポイントを守って、ぜひ素敵な写真をたくさん残しませんか?

1. 低くかまえてお菓子に近づく

写真の良し悪しは構図で決まるといっても過言ではないでしょう。四角く切り取られた空間に、対象物をどんな構図で配置するのかがセンスの見せどころです。

アングルにもさまざまなスタイルがありますが、お菓子に絞っていえば、もっとも簡単なのはローアングル。テーブルに座って「おいしそう!」と思った目線のままに撮っても、その臨場感は伝わりません。もっとお菓子に近づいて、おいしそうだと思った部分にピントを合わせるようにして撮ってみましょう。近すぎるかなと思うぐらいに、大きくなってもかまいません。まずはいろいろな角度で撮ってみて、良いと思うものを残しましょう。

2. 自然光を取り入れてナチュラルに

プロのカメラマンは光の集め方が上手です。まんべんなく対象物に光を当てるために、レフ板と呼ばれる反射ボードを使ったりもします。でも、ひとりで撮影するとき、カフェなどでお菓子の撮影をするときなどには難しいですよね。

そんなときには、もっとも簡単かつ美しく撮れる方法に自然光の利用があります。窓際にお菓子を移動させるだけで、自然な光がまんべんなく当たるようになります。雨の日や曇りの日でも大丈夫です。太陽の光は、ナチュラルな輝きを与えてくれますよ。

3. 盛り付けにこだわる

撮影には、写真に映り込むさまざまな要素も影響します。きれいに盛り付けられているか、お皿の端にクリームやチョコレートが付いていないか、といったポイントをチェックしましょう。お菓子のお皿とカップやグラスの位置関係はもちろん、丸めたティッシュや細かなチリなどがないか、なども見逃しがちです。

どうしても背景がきれいに整えられない場合は、ピントを絞って背景をぼかすというテクニックもあります。デジタルカメラなら撮影モードを上手に選んで、なるべく背景もきれいに処理されるように撮ってください。あとから加工する方法もあります。

4. 遠近感を出して画面にメリハリを

構図に奥行きがないと、平べったさを感じる写真になり、メリハリが出ません。たとえば、お菓子のお皿をいちばん前にして、コーヒーカップは奥に置くなど、遠近感を出すように工夫してみてください。お菓子のお皿は奥にして、フォークで切り取ったひと口を手前に持って来てピントを合わせる、などもよいでしょう。

横並びではなく画面に対して手前から奥へと縦に並ぶようにすると、遠近感をうまく演出できます。

5. 手振れは厳禁! 脇は締めて!

 

さて、さまざまな撮影条件をクリアできたら、あとはシャッターを切るだけです。ここでポイントとなるのは、手振れの防止です。最近ではテクニカル面でさまざまなサポートをしてくれるカメラも多く、手振れ防止機能のついているタイプもあります。

こういった味方をさらに活かすためには、カメラを構えたらしっかり両脇を締めてシャッターを切りましょう。脇の下にギュッと力を入れると手首も固定されて、ピントのキチンと合った写真が撮れるようになります。

素敵な写真でおいしい思い出を

食べてしまったらあとは記憶に残るだけのお菓子ですが、上手に写真を撮っていつでも眺められるようにすれば楽しさも倍増しますね。お気に入りのお菓子とともにくつろぐひととき、友だちと集まっての楽しいお茶会など、素敵な写真でおいしい思い出をたくさん残してください。

参考: