甘いものを食べて元気になろう!暑さに効くスイーツ

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長く続く暑さのせいで食欲が落ち、冷たい飲み物やアイスクリームしか食べたくない……そんな状態になっている人も多いのではないでしょうか? しかし、冷たいものばかりでは胃が疲れてしまい、さらにバテてしまったり、という悪循環も起こってしまいます。

そんな時は、医食同源の体に良いスイーツを食べて元気を取り戻しましょう。どんなにバテていても、スイーツは別腹、という人も少なくないのでは?

ひんやりつるり、“葛餅”で代謝アップ

ぷりぷりとした食感となめらかな喉越しの葛餅。葛には体を温める効果や、体内の熱を外に放出してくれる効果があり、漢方では「葛根湯」などとして風邪薬にも用いられています。

「ひんやりしているのに体を温めるの?」と疑問に思うかもしれませんが、体を温めることで基礎代謝が上がり、汗の出やすい代謝の良い体になるのです。

こうした効能を持つ葛を材料に用いた葛餅ですが、自宅でも簡単に作ることができます。

葛粉と砂糖を水で溶いて、弱火にかけながら混ぜていきます。しばらく混ぜ、葛粉がもったりとしてきたら火から下ろします。粗熱をとり、平たい容器などに入れて冷蔵庫で冷やしたら、きな粉や黒蜜をかけていただきましょう。

この時使うお砂糖は、上白糖ではなく、黒糖がおすすめ。精製されている上白糖に比べて、未精製の黒糖は不純物やミネラルが多く、血糖値の上昇が比較的穏やかなため、老化防止の効果があるといわれています。

まるで万能薬?台湾発のさっぱりゼリー

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次におすすめするのは、滋養強壮や胃腸の働きを改善し、老化防止や解熱効果、動脈硬化や高血圧にも効果的で、さらには美肌効果も報告されているという万能薬のようなスイーツ。その名も「白キクラゲ・クコの実入り愛玉ゼリー」です。

まず、白キクラゲ。低カロリーで、ビタミンミネラルが豊富です。胃腸の働きを良くして血液を浄化するはたらきがあり、美肌効果が高いとされ、中国や台湾では高級食材として扱われています。

次に、クコの実。その名の通りクコという木の実です。ドライフルーツとして健康食品の店などで扱われています。複数のビタミンやミネラルが含まれており、特に眼精疲労などに効果があるといわれています。

最後に愛玉ゼリー。愛玉とは、台湾特有のツル性植物である「寒天イタビ」の種子のこと。この種子を水の中で揉みこんでいくと、トロリとした液体に変化し、そのまま冷やすとゼリーとして食べることができるのです。この愛玉ゼリーは食物繊維が豊富で体温を下げる効果があり、台湾の人々には欠かせない夏のスイーツとなっています。

白キクラゲを水で戻し、柔らかくなるまで煮て、クコの実と一緒に愛玉ゼリーにトッピング。お好みでレモンシロップをかけるとさらに甘酸っぱくさっぱりと楽しむことができるでしょう。

飲む点滴として注目度アップ。米麹甘酒の実力

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近年「飲む点滴」ともいわれるほど栄養価が高く、健康にも良いとして注目を浴びているのが米麹甘酒。

江戸時代には、夏になると、冷やした甘酒が疲労回復の効果的な栄養ドリンクとして親しまれていました。現在ではそのはたらきが科学的に見直され、美肌、脂肪燃焼、疲労回復などに抜群の効果を発揮するとされています。

ところで、甘酒には2種類あるのをご存知ですか? ひとつは酒粕をとかして砂糖などで甘みをつけた飲み物。こちらはアルコールが含まれておりお酒が苦手な方や子供には向きません。もうひとつは、米麹を発酵させて作ったもので、ノンアルコールです。発酵で自然な甘みが出るため、砂糖も不使用。高い健康効果があるのはこちらの米麹発酵の甘酒です。

冷やしてそのまま飲んでも、十分スイーツとして楽しめますが、豆乳で割ったり、ココアを入れたりしても美味しく、おやつ代わりにいただけますよ。

スイーツを食べて残暑を乗り切ろう!

まだまだ続く暑さに、毎日アイスクリームやかき氷で体を冷やしている方。ぜひ今回ご紹介したスイーツを楽しんでみてください。

真夏は過ぎましたが、まだまだ油断は禁物。バテている場合ではありません! 上手にスイーツを取り入れて元気をキープしましょう。

参考: