これからはスイーツ系男子の時代! 女子を甘い気持ちにさせる「きゅんしぐさ」~バームクーヘン編~

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みなさんは男性のどんな「しぐさ」に胸がきゅんとしますか?
女性たちをとろけさせる「きゅんしぐさ」を、スイーツ系男子との甘酸っぱいラブストーリーにふんだんにちりばめてみました。
今回の物語の主人公はサッカー部GKのバームクーヘンくん。
普段は無口で強面の彼、果たしてどんな「きゅんしぐさ」をみせてくれるのでしょうか。
スイーツによるスイーツなストーリーで、ぜひ甘い気持ちになってみてください!
バームクーヘンのキャラクター紹介はこちら

ぶっきらぼうに「おはよう」の挨拶

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駅までのいつもの通学路で、毎朝顔を合わせるバームクーヘンくん。
私がマネージャーをしている、サッカー部のゴールキーパーだ。
普段無口な彼とは、部活以外で言葉を交わしたことはほとんどない。
それでも私を見つけると、軽く手をあげ、少しぶっきらぼうに声をかけてくれる。
「おう、おはよう」
「おはよう」
挨拶を交わすだけなのに、この瞬間はいつも胸がドキドキしてしまう。(どうしてだろう?)
駅までの道のりでは、距離を縮めるわけでもなく、かといって離れるわけでもなく、微妙な間隔で少しだけ先を歩く彼。
(これって私のことを気にかけているってことなのかな?)
毎朝顔を合わせるわりには相変わらず会話はないけれど、なんだかじんわりした気分になっちゃった。

人ごみで押しつぶされないように、壁ドンでガード

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通学で利用している電車は、今朝もうんざりするほど、超満員。
今日はひと際乗り込む人たちが多くて、あっという間に車両の壁際へと押しやられてしまった。
(ああ、息苦しい。下車する駅までの20分、この人ごみに耐えられるかしら)
そう思い始めた瞬間、涼やかな風が流れて、少しだけ息苦しさが和らいだ。
顔をあげてびっくり。(私……バームクーヘンくんから壁ドンされてる!)
どうやら私が押しつぶされないように、人ごみから守ってくれているようだ。
「大丈夫?」
「うん、平気……(どうしよう。心臓の音、バームクーヘンくんに聞こえちゃうかも)」
呼吸が楽になったのもつかの間、彼の顔が近すぎて余計に胸が苦しくなってしまった。

すれ違い様に、頭ポンポン

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「試合のスコア表の管理がなってない!」
サッカー部顧問の先生から、こっぴどく叱られてしまった。
苦手な書類作業。じっくり時間を作って整理するつもりだったけど、後回しにし過ぎちゃったみたい。(マネージャー仕事って、結構大変で時々心が折れそうになる……)
しょんぼりしながら、グラウンドをあとにして校舎に入ったところで、ユニフォームに着替えたバームクーヘンくんとばったり。
「どんまい!」
(……え?)
すれ違いざまに、彼から頭をポンポンとたたかれて声をかけられたのだ。
初めての、しかも突然のスキンシップ。
心臓が飛び出しそうになりながら、思わず振り返る。
彼は太陽みたいな笑顔を浮かべて、親指を立てて見せた。
しおれていた心が、嘘みたいにみるみる元気になるのがわかる。
(よし、スコア表の整理、頑張るぞ!)

-動物好きな優しい一面にきゅん

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スコア表の整理を頑張っていたら、帰りの時間が遅くなってしまった。
心配性のママの顔が浮かんだから、駅までの通学路を少しだけ足早に歩いた
駅前には小さな公園があって、最近、ブランコ付近に子猫たちが集まってくるようになった。
帰り道、その子猫たちにおやつを与えるのが密やかな楽しみになっていた。
(日が暮れ始めたけど、ま、いいか。子猫たちもおなか空かせて待っているだろうしね)
ところが、今日は珍しく先客がいた。
(あ、バームクーヘンくん!)
「よう」
彼はこちらに気づいて声をかけてくれた。
「ここでいつも何かやってんなーって気になってたんだ。猫が好きなんだ?」
「うん」
はじめてサッカー以外の話をした。そっと視線をあげると、彼はとろけるような笑顔で子猫を見つめている。
(なんだか今日は、バームクーヘンくんとの距離がぐっと近くなった気がする)

思い返せば、朝の登校時も放課後も、毎日のように顔を合わせていたのに。
普段は無口で冷静な雰囲気だから、なんとなく声かけづらかったけれど、今日一日でバームクーヘンくんが急に身近な存在に感じられた。

(明日は彼ともっといろんな話をしてみたいな……)
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